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拡 大 写 本 を 始 め る 前 に

1 「拡大写本」とは?

  書籍や新聞などのふつうに印刷された文字では、小さくて読むことが困難な人がいます。このような視覚に障害のある人や、高齢者の方々のために、文字を読みやすい大きさに書き直して作った本を「拡大写本」といいます。
 拡大写本は手書きで制作されたもののほか、ワープロやパソコンで制作されたものが増えてきました。

2 拡大写本を読む人

  拡大写本を必要とする人は弱視児(者)です。弱視児(者)とは、眼鏡などで矯正しても両眼の視力が0.1程度あるいはそれ以下で、ほとんどの人が視野の狭窄や明るさに対する障害などを伴っています。日常の社会生活は可能ですが、不自由をしている人たちです。
 弱視児(者)以外で大きな文字を必要としている人は高齢者です。高齢者社会となったいま大活字の本はより一層求められています。
 ほかにも、小さな文字に視点を静止させにくい肢体障害者など、拡大写本を必要としている人は大勢いるのです。

3 拡大写本を書く前に・・・

  拡大写本は、一人の読み手に対して、読み手が希望する条件で制作するのが基本です。大事な事は【文字が大きくて、線の太さが同じで、文字と文字の間隔、行と行の間隔などが、読み手の一番読みやすいスタイルで書かれている」ことです。けして、書かれた文字の上手とか、下手ということではありません。

4 拡大写本と著作権

  読み手のことと同時に、本を書いた人のことも忘れてはなりません。拡大写本の原本には「著作権」 というものがあり、拡大写本は著作物の複製にあたりますので、著作権者の許諾が必要となります。


視覚障害者とボランティアの現状 (推定値)平成12年資料による

視覚障害者・・・・・・(約 35万人) 
    全盲者・・・・・・(約 12万人)
    弱視者・・・・・・(約 23万人) ・・・・・・拡大写本ボランティア(約 1500人)

点字使用・・・・・・点訳ボランティア(約 3万人)
(約 4万人)    
その他・・・・・・音訳ボランティア(約 2万人)
(約 8万人)







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